韓国 単色系抽象絵画の魅力
Gallery Booklayerは、ギャラリーオープンを記念展して、世界的に注目を集める韓国の単色系抽象画「DANSAEKHWA」にフォーカスしたコレクション展を開催します。
DANSAEKHWA(単色画/단색화/Tansaekhwa)は、韓国の現代美術の歴史においてその初期から現在に至るまで作風を変えつつも継続的に発表されてきた一連の単色系抽象絵画作品の総称です。
DANSAEKHWAは、キュビズムや未来派のように何かしらの宣言や様式を踏まえた上で作品を制作する運動体的なものではありません。第二次世界大戦の終戦以降も続く政治的混乱や制約の中、1960年代後半から1970年にかけて活動を活性化した韓国の若いアーティスト達が自分自身の制作方法に原理原則を課して誕生した作品に共通する表現の傾向で、「色数が少ない(モノクローム)」「身体表現と重なる反復性」「画材(素材)の特性を活かした個性的なマチエール」などの特徴を持つ単色系抽象絵画作品が今世紀に入って再評価され、韓国現代美術を代表する表現方法として定義され現在に至ります。
2012年に韓国国立現代美術館で開催された展覧会「Dansaekhwa: Korean Monochrome Painting」や2014年にL.A.のBLUM & POEで開催され話題を集めた「From All Sides: Tansaekhwa on Abstraction」を機に世界的なアートマーケットでも認知されるようになったこの言葉は、「もの派」や「具体美術」と同様に、グローバリズム化する東アジアのアートマーケットの重要なカテゴリーとして定着しつつあります。
今回の展覧会は、DANSAEKHWAを代表するアーティスト 朴栖甫、尹 亨根、李禹煥、郭仁植のエディション作品を中心に展示構成しました。また、DANSAEKHWAの歴史を紐解くために必要な書籍や展覧会資料もご覧いただけます。
KIAF2023やFrieze SEOULが開催されるこの時期に、韓国の現代美術のレジェンド達の作品をご高覧いただければ幸いです。
DANSAEKHWA
2023年10月4日(水) – 10月15日(日)
Gallery Booklayer
東京都渋谷区神宮前2-31-2 ファクトリービル2階
水曜日 – 日曜日 13:00-18:00
*月曜、火曜休業